この秋田の偉大な人物の葬儀が28日に秋田市内で行われた。
葬儀といっても参列者4000人近い一大イベント、
いや並のイベントなど比較にならないくらいのすごい葬儀だった。
秋田県のすべての要人がここに集結したのではないかという顔ぶれ。
仮に今ここで爆弾テロでも起こったら、
もう秋田県は間違いなく30年は立ち直れないだろう。
いや、大袈裟ではなく本当に。
そういう人々が4000人も集まったのだ。
この先、誰が亡くなったとしてもこんな伝説的な葬儀はもうないだろう。
私も生前のご恩に感謝し哀悼を捧げたく末席に参列させていただきましたが、
正直、葬儀に出席して初めて「辻兵吉」氏を、
一個の人間として見ることが出来たように思います。
というのも、
私にはあまりにも雲の上の人過ぎて実在上の人間として接することが出来ず、
言うなれば「神獣」に近い感覚で畏敬尊敬すべき存在だったのです。
これまで何度も宴席などで隣の席に座らせて頂くことがありましたが、
あまりのオーラに、ついに懐に入ることはできなかったと思います。
しかし最近、会う人と辻さんの話題になるにつれてよく言われることがあります。
「そういえば初めてあなたのことを聞いたのは辻さんからだった」
と。
私にとってはとても意外なことなのですが、一人や二人ではないのです。
私は辻さんご本人に名前で呼ばれたことはありません。
私の名前など当然知らないものだと思っておりましたが、
実はしっかり覚えていてくださり、
さらにいろんな方々に私たちのことについて、
~これまた意外なことに高い評価とともに~
お話ししてくれていたのだと知り、今さら胸が熱くなります。
どなたかが弔辞でおっしゃっていましたが、
「名家に生まれながら尊大ぶることなく分け隔てなく誰とでも接触する」
ことが辻さんの魅力でもあったそうです。
誠にその通りだと思いました。
巨きな志を受け止めて、
大先輩が大好きだった秋田のために、
これからも頑張ろうととても強く思いました。
7月も今日で終わりです。
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