小樽ではいろいろと考えさせられました。
特に、対岸の国々や人々のことについての憧れがとても強くなりました。
かつてツングースやスキタイ、蒙古などの人々が渡ってきたであろう大きな陸。
北海道に来て、中央アジアのステップを想うとは。
地球は意外と狭いのかもしれない。
江波氏の「騎馬民族国家」をもう一度読み直すべくブックカバーをsetしました。
「ジンギスカン」というmenuについては日本人の誰もが知っているだろうが、
北海道以外で食べるのをあまり見かけたことがない。
この鉄鍋で羊肉を焼いて食べるというとてもwildなスタイル。
北海道人の魂とさえいわれるジンギスカン。
これもまた、対岸からやってきた。
これを食べないで帰れるか。
ということで降りしきる雨の中、キリンビール園へ
酒を飲むのに天気は関係ねえ。
札幌なのにキリンビール園。KIRINフリークなのでね
分厚い生の子羊の肉(生ラム)
ジュワ~ワ~っと焼けてきます
とても野性味溢れる勇者の食事
こいつを生Beerでぐいっと流す!
「ジンギスカン」の起源はモンゴル遊牧騎馬民族の兵士が野戦において、
鉄兜で羊肉を焼いたのが始まりとされているらしい。
ネーミングももちろん、彼らの英雄「テムジン=チンギスハーン」からきている。
ずいぶん長い間、対岸の国々の主役であった遊牧騎馬民族。
その強力な武力において世界を席捲し続け、
乗馬を始め、ズボンやブーツ、ベルト、バックル、言語などなど・・。
様々な普遍的なものを人類にもたらした。
小銃の普及とともに彼らの出番はめっきり減ってしまっているが、
それらのすべてを世界はいまだ支持し続けて使用している。
モンゴル高原の爽やかな夏。
ペルシャ人との戦にむかう戦士たちが馬上過ぎる。
子羊を無造作に捌き、脱いだ鉄兜の上で焼き、馬乳酒を煽る。
焼けた獣の匂いが戦意を掻き立てる。
朝青龍のような顔をした勇敢な戦士。
我が名は、成吉思汗。
そんなことをススキノのど真ん中のエアコンのキンキンにきいたホールで、
少しクセのある羊肉を食べながら想っていい気分になった。
対岸についての憧憬は日々、深まるばかりだ。
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