司馬遼太郎の「坂の上の雲」がNHKでドラマ化されるとニュースで聞いた。
しかもスペシャル大河だという。
「坂の上の雲」といったら司馬文学の中でも名作の呼び声高い傑作だが、
これまで映像化されることはなかった。
著者自身が戦争称賛の風潮につながることを危惧したということで、
今まで実現されてこなかったらしい。
それが死後10年を経た今、映像化。
どんどんそっちの方向に行こうとしてるのか日本。
それほど日露戦争を中心にしたこのノンフィクションは劇的なんだ。
秋山好古に英雄のかっこよさを感じ、
秋山真之に天才の輝きを感じ、
児玉源太郎でありたいと思い、
逆に乃木大将や伊地知参謀の無能固陋に腹を立て、
東郷平八郎に器というものを教えられ、
明石元二郎には才略と胆力を感じ、
立見鑑三郎に東北人の気骨を感じ、
小村寿太郎に日本人のリアリズムを感じ、
そして、教科書上だけの人物だった正岡子規が歩き出した。
武官、文官、日本人。
すべての日本人が掛け値なしに普通に命がけだった。
何のために?ということを考えると
「日本を守るために」
としか説明のしようがない。
明治の日本人は昭和や平成の日本人と違ってかっこよかった。
なぜ現代の役人はこのようでないのか。
このようなノンフィクションのドラマ(歴史的事実)を持つ国は世界にそうはない。
だから世界に誇りたい。
1週間やるからどっか遊びに行ってこいって言われたら、
即答で「旅順!」と言います。
戦局を打開した要因の一つは立見師団の勇敢な戦いぶりだった。
立見師団は弘前、秋田の若者を中心として編成された。
今、秋田では近くのどこの公園にいっても日露戦の慰霊碑があるが、
そこに名前が刻まれている秋田のあの若者たちはこの地で死んだ。
二〇三高地の土を抱きしめてあげたい。
しかしそのニュースでは、
「明治の日本人の若者の青春群像を描く・・」と言っていた。
マジ?
青春グラフィティ??
そう来るとは思わなかった・・。
秋山真之もシブがき隊である。
おそらくジャニーズのジャリタレもゾロゾロでてくるに決まってる。
せっかくだが、こういうのは見ないに限る。
福下恵美が出る、というのなら話は別だが。
→http://www.youtube.com/watch?v=EiwUn6lJATQ
よろしければクリックお願いします→人気blogランキングへ