私が高校に入学したとき、後ろの後ろの席に髪の真っ赤なヤンキーがいた。
なぜか気が合い、すぐに友人に。
超進学校の我が校にはあまりいないタイプなのだが、
やはり素行も見た目通りに不良な男で、
ろくに勉強もせずに、数々のちょっとここでは言えないヤバイことをやってきた。
そいつが今、捜査一課の刑事。
私が高校2年になったとき、これまた髪の真っ赤な、
前述の彼に輪をかけたようなヤンキーが新入生として入ってきた。
やはり、なぜか気が合い、すぐに友人に。
そして素行もお約束通りハンパなく、
数々の凶行といえる伝説的な行為を繰り返した。
まだ時効になっていないことも多いのでもちろんここでは口が裂けても言えない。
そいつが今、捜査二課の刑事。
警察官としては、だいぶ変わった経歴の彼ら。
この愛すべき友人たちについて語るとき、
私が言うことは決まって、
「ウナギがウナギ屋になったようなもんだ」
ということ。
刑事とはハンパでなく大変でそして重要で、
しかしその割に酬われることの少ない職業の一つだろう。
今も親交があるこの二人の愛すべき刑事。
若いときに無茶苦茶なことをした経験があるという点で、
彼らの視点はそうでない人よりも多角的である。
いつか、大きな事件(ヤマ)を解決した刑事として、
その名を轟かす時が必ず来るだろうと思っている。
※写真はイメージです。実在の人物とは何ら関係がありません。
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