信州は、山深いわりにはかなり古くからひらけた土地だったらしい。
この山の王国には古くから文明を持った人が住んでいて、
天孫族(今の皇室)が日本に来たときにはもうしっかりした勢力だったとも。
結果的に新勢力である天孫族に屈してしまい、
この地に封じられてしまったわけだが、その人々を「諏訪神族」というらしい。
いずれ、出雲と同じく日本の先住民といったところか。
そのとても古い歴史と伝統のある諏訪大社へ
立派な神社なんだけども、
その割にはこの神社には春日大社や太宰府のような
「農耕民のにおい」があまり感じられない。
深い山で実際に米が取れない地域だということもあるかもしれないが、
なんか「縄文の荒々しさ」のノリがあるような気がしてしまう。
それはこの諏訪大社での有名な奇祭からも感じられる。
7年に一度、催される御柱祭。
急峻な坂の上からこのでかい御柱を大男たちが逆落としのするのである。
この映像をyoutubeなどで見ていただければ一目瞭然だが、
必ず死人が出るという。
これがその祭りに使われる一宮の御柱
私も以前、テレビで見たことがあるがほんとに凄まじかった。
端からみるととてもあほらしいことにも見えるんだけども、
それに命を賭けてやるあたり、そして実際に死人を出しても中止しないあたり、
この周辺にすむ人々の積年の鬱屈や怨念を感じてしまう。
この縄文の森に突き刺さった「御柱」。
次回もまた人の血を吸うのだろう。
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