実は甲府には大学時代の友人が住んでいて、
彼に久しぶりに会いたい、というのも甲府に来てみた理由の一つだったのだが、
いっこうに連絡がとれずあえずじまい・・。
おかげで甲府の夜を案内させようという作戦は崩壊。
まあしょうがないか。
10年ぶりのわりには急だったしね。
観光案内所のおにいさんに紹介してもらった安心の店に何件か歩きながら行く。
甲府の駅前はご多分にもれずにとても寂しい
商店街も夜の花柳街もやっぱり寂しい
以前、京都で会った甲府の企業経営者が、
「甲府は東京に近すぎる。だから流出がとんでもなく激しい」
と言っていたことを思い出した。
東京に吸い上げられているのは秋田だけではないってことだ。
当たり前のことだけども。
まずは甲斐地鶏でオレ乾杯!
立派な焼き鳥です
名物らしいですが、いまいちインパクトに欠けました。
まあどこにでもある焼鳥ですね。
でもBeerの相手にはgood!
イノブタの卵とじ
これも山の国らしいmenuなのでorderしてみました。
あまりumaiものではなかったけども、
ちょっと甲州に来た雰囲気になりました。
なにしろここは昼にはどどーんと南の方角に富士山が見えるのだ。
そんな山深いところだからイノブタを食べるなんていうのも当たり前か。
ちなみに秋田の山にイノシシは出ません。
地酒の吟醸酒「大冠」この酒はumaiかった!
そしてこれも名物「煮貝」
なんで海のない山の国甲州の名産が「あわび」なのか。
江戸時代、駿河湾でとれたあわびを煮て運んだのが始まりなんだとか。
当時はそうとうな高価なものだったらしい。
山の人々の海への憧れの強さ感じます。
腹ごなしにまたぶらぶらと甲府城などを歩き、〆には別のほうとう屋へ。
なんでもつけ麺みたいにして食べるスタイルなんだそう。
これが当世流行のつけ麺ほうとう
閉店のところを無理ってなんとか食べさせてもらいました
でも、やっぱり〆に食べるものではないな。
なんとなく、夜の食に関しては名産のインパクトに欠ける気がしました。
居酒屋のメニューに独自性が薄いのです。
どの店も。
武田信玄は甲斐の物成りの悪さを嘆いて、
他国(手はじめに諏訪、信濃)に侵攻したらしいですが、
なんとなくわかる気がします。
こういう何もない国の人たちが、それを自覚し、腹をくくった時、強い力になるのだ。
事実、そのエネルギーの代表である武田信玄をSTOPできたのは病だけだった。
あの上杉謙信でさえも彼らを一時停止させた程度であるに過ぎない。
現代の秋田人もまずそこを自覚するべきだと思う。
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