ある人が今度、結婚する。
そして秋田からは随分遠いところに行ってしまう。
その人は、私よりも随分年下で、
明るく、朗らかで、発想が面白く、そして頭が良く、
不器用な分だけ愛嬌があり、心がとっても純粋な女の人。
ニヤーッとしたときの顔がとても素敵で、その笑顔がとても好きだった。
彼女のことを想うとき、
いつもsentimentalな気持ちになるのは、ある出来事に由来してる。
数年前、彼女は大学を中退してまで、
我が社の人材募集に応じて飛び込んできてくれた。
そして6ヶ月間働き、辞めていってしまった。
原因は、私にしかない。
育てれなかったのだ。
あの当時、まだまだ他のことで精一杯で、
自分は人を育てれるような能力もなかったし、
引き受けれる器量もなかったし、
また、その覚悟があったかということさえ疑わしい。
しかし、一人前になったつもりで生意気にも若い人材を募集し、
中退してまで来てくれた若者を、ただいたずらに無為に過ごさせてしまった。
結果、私は彼女を踏み台にして思わず一つ二つ乗り越えれたものがあったが、
彼女の方には何が残っただろう・・。
それを考えるととても申し訳なくて、切ない。
4月は念願の新入社員が入ってきてくれる。
ハードな関門を乗り越えてきてくれた素晴らしい若者たち。
あれ以来いつもそうだが、
新しい社員に接するたびに ~おそらくこれからずっとそうだろうが~ 彼女の顔を思い出して気を引き締める。
俺は社長だ。
俺には責任があるのだ。
と、いうことを教えてくれて本当にありがとう。
送別会は賑やかにやってあげたい。
僕は照れるのでいつものようにただ散文的に笑ってますが、
どこに行ってもいつまでも見守らせてください。
結婚おめでとう。
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