Tiger Uppercut!~ある秋田人の咆哮
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城攻めの名手、羽柴筑前

2007 年 3 月 28 日 水曜日

羽柴筑前守秀吉。
家康は野戦の名手といわれたが、秀吉は攻城の名手といわれた。
その着想、構想力とそれを実現する行動力は
すごいを通り越してユーモアさえ感じる。
彼の城攻めは本当に勉強になる。

墨俣一夜城や播州三木城、鳥取池田城など逸話はたくさんあるが、
やはり備中高松城だろう。

通常、城攻めというのは、
攻城側が籠城側の3倍以上の兵力をもって、火力を頼りに押しに押す。
要するに力攻めだ。
だから、士卒の意気はあがり、戦闘によって功名を立てようとみな躍起になる。
しかし、秀吉の場合。
まったく、そんな常識は無視、というか一瞬忘れているかのような着想をする。
この高松城の場合、城を包囲し、その周りに土塁を持って堤防を築き、
ダムを作り城の周りを人造湖にしてしまった。

籠城する5千の兵は次第に水かさを増す広いダム湖の中に
ポツンと浮かぶ水没寸前の城の上層部(下部はすべて水没)に
ぎゅうぎゅう詰めに押し込められてしまった。
城門を開けて打って出るにしても城門は水没。
兵糧も、それを炊く薪も水没。
無論、この山城に船の準備はない。
その無防備の憐れな城に向かって、
航海用のでかい船に大砲を付けてダム湖に浮かべてドカンドカンとぶっぱなす・・。
これでは勝敗も何もない。
両軍、まるで戦った気がしなかっただろう。
まるで土木工事。もはや戦争ではない。
各将は功名のたてようがない。
しかしながら、城を陥とす、という目的には適っている。
そして何よりも決戦に比較して驚くほど人命は失われない。

戦略目的をしっかり固定し、本質をつかまえる。
そこから純粋に戦術のみをズバッと考える。
その際、常識は考えない、いや常識を忘れる、忘れることができる。
常にどういう意識でいて、常に何を考え、
常にどういう経路で思考を巡らせばいいのかは、
ここ数年の修練でなんとなくわかりかけてきた。

秀吉に限らず優秀な企画チームなら、
こういうことは訳もなくさりげもなくやってしまうんだろうし、
もちろん我が社のStaffならこれぐらいやるだろう。
これまでの企画コンペなどでも、備中高松城のようなことが何度もあった。

まぁ最近は奮わないけど・・。

さて本日。
今年度最終決戦。
吉凶どちらが出るか。

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プロフィール
     投稿者: TU
     紹介: 秋田市在住秋田人。会社を創業、 そして経営。現在30代前半。 人生の真夏。 好きなもの=「秋田」
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