私は自分のその年の行動指針、
いわゆる「テーマ」を1993年から毎年決めることにしている。
ちょうど大学4年生の今頃。
就職活動をまったく行っていなかった私は、
茨島のブルーリボンというパチンコ屋に行ったついでに、
思いついたようにハローワークに行き、
そこで目についた会社のうち2社だけ面接に行った。
今考えればうら若き新卒の男がこの時期、
ハローワークに行って職を探すという無謀無策なことをしていたのだ。
もちろんまわりを見渡してもそんな人は一人もおらず、私だけだった。
結果、2社に行って2社とも内定を頂いたのだが、
このことは私は一種の奇跡だと思っている。
面接にいって、
この毎年の自分テーマについての話をした。
その年のテーマは、
「I just do I should」
俺は俺のやるべきことをやるだけだ、という意味で、
ぷよぷよ十番勝負をやっているときに思いついたフレーズだ。
そんなときにふっと思いついた言葉だからもちろん適当で、
英語的にあってるかどうかも自信がない。
面接官がそれは誰の言葉かと聞くので、
アルベール・カミュだと言ったらえらく感動していただいた。
んなわけないだろう・・。
だいたいカミュはフランス人じゃないか・・。
カミュが効いたのか、その会社からはその日のうちに合格の電話がかかってきた。
残念ながら辞退させて頂きましたが・・。
先日、この会社の社長と飲んでいてこの話をしたら、
「おまえのようなヤツが我が社に入社しなくてほんと良かった」
と本気で胸をなで下ろしていた。
どんな意味かは不明だが、
確かに今、あのときの自分のようなのが我が社に面接に来ても採用しないなあ・・。
そう考えると私を採用してくれた前職の社長には心の底から感謝したい。
今年のテーマは「少年ハート」。
誰の言葉か、と聞かれたらやはりアルベール・カミュだと言うつもりです。
縁起をかついで。
とか言ってるうちに今年ももう終わりに・・。
時の速さにはもうため息しかでない・・・。
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