もちろん私の家庭ではそんなことはないが、
一般に、女の小言ほど恐ろしく、そして忌み嫌うべきものはない。
なんでああグチグチグチグチなるのか。
これは女性特有の動物的、本能的性質に違いない。
しかも大体は物事の枝葉末節について。
木を見て森を見るなし、いや林さえも見ていない。
明らかに目先のことのみ考えていますということを言う。
しかもそれらのほとんどは「間違ってはいない」ことなのだから手に負えない。
「いや、そういうんじゃなくて・・」
という何というか暗黙知というか、それは届かない。
一つ愚痴を言われる度に胃のシワが一つ増える思いだ。
だから、自然と恐怖、脅威になるのである。
まるで悟空の頭の輪。
だから君子、いちいち議論して退けるのではなく、
その恐怖から逃れるために、
「わかったわかった」
で逃げるのである。
しかしこの「わかったわかった」のおかげで、
結果としてどれだけ多くの酸鼻を極める惨劇が繰り返され、
どれだけ多くの罪なき民衆の血が流されてきたかわかったものではない。
中国三大悪女といえば、呂大后、則天武后、西太后。
鬼女・則天武后
変態女・西太后
日本の悪女といえば、北条政子や日野富子が代表格か。
女将軍・北条政子
孝謙帝や藤原薬子などもギリギリ入るかな?
彼女たちに共通するのは、
どれも若い頃は絶世の美女といわれた口うるさいババアだったということ。
そして果敢に政治や仕事に口を出した。
さらに旦那は「わかったわかった」タイプの人が多かった。
日野富子と将軍・足利義政のカップルなどはいい例だろう。
悪女・日野富子
彼女の小言と彼の「わかったわかった」が、
応仁の乱というこの国の人々がかつて経験したことのない、
未曾有の戦乱に放り込むトリガーを引いた。
結果、どれだけの命がどれだけむごい形で失われていったか。
無論、すべての女性がそういう性癖を持つわけではない。
政治や仕事に口は出しても、もう一つの女性の本能的性質「慈愛」を発揮し、
旦那をたて、多くの命を救い、民衆を導いていってくれた女性もいる。
光明皇后と聖武天皇、煕子夫人と明智光秀、千代夫人と山内伊右衛門などなど枚挙に暇もない。
意外と秀吉も頑張ったほうだよな。
結果は別として。
夫婦岩
君子、「わかったわかった」を言うようになったら、権力の座からは下りましょう。
※もう一度釘を刺しますが私の家庭ではそんなことはありません。
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