私の実家はよく考えればかなり特異な環境にある。
なにしろ大河の下流のすぐそばにあるのだ。
こんなに近いところにありながら、
有史以来この集落が洪水に見舞われた試しはない。
人が初めてここに住み着いてから1000年以上は軽く越えているだろうが、
現在でも堤防などはなく、自然そのままの姿。
そこに、私が生まれ育って25年間住んだ実家はある。
川幅200m以上もある大河
この大河の杉林のむこうが実家
今夏からこの実家で暮らすことになっていろいろ考えた。
そしてここでの生活のテーマを「この大河とともに暮らす」ということに決めた。
実は雄物川という名のこの母なる大河について説明する必要はないだろう。
釣りやカヌーや船でのクルージングなど構想はいろいろあるけれどもとりあえず、
河をもっと身近に感じるために杉を伐採することにした。
伐採前、家から川を望む
プロのキコリのみなさん登場!
どんどん裸になっていく杉林
川岸ギリギリから家を望む
全部で3万円也
伐採後、より身近になった川
この杉林は何十年か前に、
対岸の火事が風でこちらに燃え移って招いた大惨事を教訓に、
国の指導で植えたものだという。
今では茅葺き屋根も皆無で、そんな危険の可能性も消えた。
我々の先祖を守り続けてくれたこの杉林は今、役目を終えたのだ。
長い間、ありがとうございます。
さて、引っ越しするのが楽しみだ。
豊かな風景と日常が私を待っているだろう。
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