あまりにも隣国のことが知らないなーと思っていた。
知らないといってももちろん、教科書レベルのことなら知っている。
これでも学校の歴史は得意な方だった。
でも、そこから見えてくる中国というのは実は違ってるんじゃないか・・。
でもまあいいか・・。
とそんなふうにずっと思い続けてきました。
この疑問を解決するべく取り組んだのが十八史略です。
江戸時代、日本人の若き書生たちは必ずこれを読まされたといいますが、
要するに中国の歴史ガイドです。
しかしこれが長い・・。
しかもややこしい・・。
さすが中国4千年の歴史はハンパないですよ。
この夏、いや春からずーっと格闘し続けてきましたがようやく読み終わりました。
江戸時代だったらこれで何単位もらえるんだろうか。
さらに、香港に行く機中で読了しえたのは幸運だった。
おかげで中国のことがようやく多少なりとも理解できた気がしています。
でも中国というか、つまるところ、
自然状態において人間という生物集団がどのような動きをするか、 ということを理解したんだと思ってます。
世界において特に中国史は、それの壮大な実験場だったように思います。
儒教、中華思想。
そういう立場だけから見ると中国はわからなくなる。
日本史を天皇制からみたところで本質が見えないのと同じ。
まあ、細かいことはいろいろありますが、
このだるい読み物に、爽快で痛快なワクワクを与えてくれ、
そのたびに私を読み続けさせる気にさせてくれた、太公望、張儀、王剪、始皇帝、荊軻、劉邦、張良、韓信、蒯通、酈食其、衛青、諸葛孔明、李世民、高力士、趙匡胤、李煜、岳飛、耶律楚材、フビライ、文天祥などの数え切れない英雄たちに感謝を申し上げます。
そしてページをめくる度にうんざりさせられた、
趙高、呂太后、王莽、則天武后などの鬼畜どもに呪いの言葉を申し上げます。