夜の山王で逸品ラーメンを提供してくれる隠れた名店「天栄」が営業を再開した。
この2ヶ月ほどずっと休業状態だったのだ。
ここも女主人が超高齢で、やはり健康状態が良好ではなく、
このまま終わってしまうのだろうかとずっと心配していただけに、
店の看板にあかりが灯っているのを見つけたときは、
正直に跳ね上がりたい気分だった。
山王で営業を始めて30余年。
昼の営業をやめてからは久しくなるが、
店内には往時を偲ばせる雰囲気が十分にある。
「石川ひとみ」と書いてある当時のポスター
これは「アグネス・ラム」と書かれています
このコカ・コーラのポスターには、
「コークのシーンに君がいた YES,COKE YES 」
と書かれてあった。
このキャッチ、とても懐かしい。
年代としてはやはり30年くらい前だろう。
そしてラーメン。
ここのラーメンはとてもあっさりさっぱりしている。
妙な甘さもなく、飲み会後のラーメンとしては、
今の秋田では3本指に入ることは間違いない。
そしてスープもしっかり作っているのだ。
30年の歴史は半端ではない。
このスープの色合いがとてもいい。
またここのラーメンを食べることができてとても幸せだ。
30年もここを切り盛りしてきたこの女主人。
実は体はボロボロで、本当は、
「よくそれで今、生きてますね・・」
というくらいの状態なのだ。
しかし、それでも明るく朗らかで、湿っぽさなどまったく感じさせない。
ちょっとこのように畳の上でごろんと寝ころびでもしようものなら、
「コラ!場末じゃねんだぞ!6千円とるぞ!おぎれ!」
という威勢のいい怒号が飛んでくるのだ。
頑張ってくれよ、カアサン。
もうちょっとだけでもいいから。
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