わが社は現在、すでに第8期目に突入している。
年ごと、月ごと、それらの中間と必ず丸1日つぶして事業計画発表会を行っているが、時期が時期だけに事業計画を創り上げることだけを仕事にしている毎日を過ごしている。
これは単に「考える」とか「書く」とか「計算する」とかいう作業ではなくて、
日頃、感じたりしていることを「にじみ出す」という作業だ。
相当な、魂の作業なのである。
さすがに疲労困憊。
両まぶた上下がピクピクしてRomanticのように止まらない。
最近、企業として考え詰めると当然行き着くべき境地に向かいつつある。
まだ達してはないけど。
今、ふと考えたことを以下に書く。
ちょっと小休止。
御影屋松右衛門、のちに工楽松右衛門。
この人を知っているだろうか?
1743年、播州高砂に生まれる。
小さい頃から工夫が好きで数々の発明をする。
北前船の帆(松右衛門帆)が有名。
船乗りとして頭角をあらわしながらも発明品の製造・販売をもって商人としても成功。
その利(私費)をもって数々の公益事業を行う。
運河の浚渫、埠頭やドックの建設、築港。
兵庫を本拠としていながらも日本中の海の男に「神様」と尊敬される。
その他、様々な功績がある。
なまなかな角力とりよりも大きな体をしていたというから外見的にはストリートファイターⅡのエドモンド本田のようであったと思って間違いないだろう。
というかもう私の頭の中にはエドモンド本田しか浮かばない。
彼の信条でもある口癖が、
「人として天下の益ならん事を計らず、
碌々として一生を過ごさんは禽獣にも劣るべし」
ということだった。
エドモンドの言う「天下」とは幕府や藩、国家などの「政体」を指すのではなく「公共」ということを指す。
碌々として一生を過ごしてしまうことへの恐怖。
禽獣にも劣るべし。
目の覚める思いがした。
江戸中期にこういう思想をもった商人がいたということも驚いたが、
違う、よく考えればこれが本質だということなんだ。
地域をどうしたいか、何ができるか、というのは我らの命題だ。
それに介在していないビジネスなど何の意味もない。
もうすぐ創業10年。
エドモンドのように生き生きと頑張ろう。
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