私の家には家庭用のビデオデッキが入ったのが非常に早かった。
小学校の2年のときにはすでに家にデッキがあった。
おそらく小学校で一番早かったと思う。
最初の頃は、もっぱら親父が深夜の新日本プロレスを録画して見るために使っていたが、しばらくしてレンタルビデオ屋が仁井田にでき、映画を借りてきて観るように。なので、映画に関しては小学校の低学年の頃からよく見ていた。
しかし、まずこの邦画のつまらなさに子供心に辟易としたものだ(主に親父のセレクションに問題があったと思いますが)。
様々な失望の末、いつの頃だったか「二代目はクリスチャン」を見たときにもう邦画は2度と観ないと誓った。
そして映画といえば、ハリウッド映画になった。
中学校に入ると自分の部屋にビデオが入った。
トップガン、エイリアン、ストリートオブファイヤーなどを見てアメリカ特有の爽快感とかっこよさを味わい、すっかり虜になった。
大学生になるとレンタルビデオ屋でバイトをしていたので、
もう何百本とハリウッド映画をみた。
しかし22歳で就職し、それ以来ほとんどまったく映画を見ていなかった。
それがついこの前「世界の中心で愛を叫ぶ」を見て感動。
実に2代目はクリスチャン以来の邦画となる。
ストーリーや役者などにはかなり不満が残ったが(柴●コウの役を出したから安っぽく嘘っぽく見えてしまった。基本ノンフィクション好きの私としては特に。)
しかし80年代の見事な情景の再現、80年代ディテール。
邦画でなければこんなセンチメンタルは味わうことが出来ない。
行定監督は天才ではないかと思ってしまった。
邦画の楽しみ方に開眼したのだ。
しかしそれも「ローレライ」を見ることで早すぎるピリオドを打った。
ナチスドイツが開発した女子高生索敵システムとそれに国運をかける日本帝国海軍ってアンタ・・。
あれに閉口してしまい今がある。
「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」が多少気になっていますが、
またローレライと同じ目に遭うのが怖くて二の足を踏んでます・・。
リメンバー・ローレライ!
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