「吉野山 風に乱るる もみじ葉は 我が振る太刀の 血煙とみよ」
こんなに壮絶な辞世を見たことがない。
この詩に初めて触れたのは高校生の時。
ちなみに無期停学の処分を受けていた謹慎期間。
龍馬の本を読んでいたときに出てきた。
凄まじい戦闘意欲と慷慨心、潔さと躍動感、そして美しさに溢れている。
謹慎中の身にはとてもこたえる詩だったのだ。
吉村寅太郎像 享年27歳 天誅組総裁 吉野で死す
彼ももちろん土佐人で、龍馬の盟友であり、
やはり中岡慎太郎などと同様、武市半平太の土佐勤王党のメンバーなのだ。
そう考えるとリーダーシップという面では、
武市半平太の方が龍馬などよりも資質があったのかもしれない。
武市の場合は、あまり良い方向にはいかなかったのかもしれないが・・。
明治維新の先鞭を付けた土佐の若者たち。
彼らのほとんどすべては明治の夜明けを見ることなく、ほとんど死んだ。
土佐の若者は特に死んだ。
そして今こうして、銅像になっている。
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